「いや、自分でもびっくり。最初一個目食べたときお酒入ってるなー、大丈夫かなーって思ったけど、まぁリキュールだしこのくらいじゃ………って思って」




俺こんなに弱かったんだ………。




赤面した顔を手で覆って項垂れる颯輝。




そんな颯輝を見ていると、お酒が呑める颯輝に少しだけ感じていた距離も一気に近づいたような気がした。




「じゃあ、ホワイトデーのお返し楽しみにしてる」




私はそう言って笑えば、颯輝はガバッと顔をあげた。




「うん、楽しみにしてて」




優しく微笑んだ颯輝は、私の頬を撫でると優しくキスを落とした────。





ー年上彼氏。 完ー