ここでいっちゃったら台無しだもんね!! 当日まで内緒にしなくちゃ!! フンッと意気込んで自分の席へと戻る。 「バレンタイン・・・・・楽しみだな」 その後ろで龍一がこんなこと呟いてるとは、あたしは知るはずもなかった。 そして、放課後。 「じゃ、行こっか」 荷物を持ってあたしの席に来る美帆。 「うん!」 そう言ってあたしも席から立ち上がる。 「あ、そう言えば美帆は拓真くんになんて言ってきたの?」 「え?バレンタインの材料買いに行くから一緒に帰れないって言ってきたよ?」