そういうと少し、いや、かなり不機嫌そうな表情になった。 「・・・・・なんで」 低い声でボソッと呟く龍一。 「なんでって・・・・・」 普通はバレンタインとか、黙っておくものだよねぇ。 いやでも言っても・・・・・? いやいや、やっぱり黙っとくべき!! 「ちょーっと用事があって」 えへっと誤魔化すように笑うも、さらに眉間のシワが深くなる龍一の表情。 が、少しするとコロッと表情が変わり、意味深な笑みを浮かべ始めた。