結局アリスと和貴はその日は帰ってこなかった。そして私はルインくんと寄り添い合いながら眠り、そして夢をみた。



それは意外にもアリスたちと一緒に、ごはんを囲む家族団らんだった。テーブルに並ぶホットケーキ、バターとメープルシロップの入った瓶、パリッと焼いたウインナー、目玉焼き。


アリスがホットケーキの山を抱え、和貴が黙々と食べいる。ルインくんがお茶を淹れてくれて、私は呆れながらも楽しそうに笑う。



そんな、幸せな夢だった。