黒猫拾ったら、吸血鬼でした。おとしものにはご注意を!

結局ルインくんとはぎくしゃくしたまま、私はそのまま床についた。



しかもこんな時に限って、アリスも和貴も帰ってこない。一体どこで何をしているのか。



うう。しかも寝れないとかどんな罰ゲームだろう……。ルインくんに醜態をさらすわで、もう穴があるなら今すぐ埋められたい。





頭の中がぐるぐるしていると、扉の向こうから遠慮がちなルインくんの声がした。



「あの……さっきはすみませんでした。僕の不手際で……。嫌いになりましたよね」



ルインくん……。なんていい子なの……。



むしろ私の方こそ醜態をさらしてごめんなさい!!