次の日、2人は決意した。
それは、亡くなった希の両親の為にも自分たちが笑うこと、幸せになること。

だから、まずは少しでもいい、不格好でもいい。笑えるようになろうと思った。
でも、それはすごく難しいことで、すごく苦労した。


ー2年後3月

今日で3人は高校から卒業する。
希は、就職へ
飛鳥とゆいは大学へ進むことにした。
進む道は違えどずっと仲間である、友達であることを誓った。


卒業式後、3人は集まった。

『今日で遂に卒業かー。あっと言う間だったな』飛鳥がそういって2人を見る。
2人は頷く。
『そうだ!写真撮ろうぜ!』
『いいね!』
ゆいが言った。
すると、希が
『最後は笑いたい。今までで一番の笑顔を残したい。』と俯きながら言った。
飛鳥とゆいは微笑みながら言った。
『当たり前じゃん!』
『そうだよ!笑おう!』


そうして、3人はカメラの前でとびっきりの、今までで一番の笑顔を見せた。



そこには、希が幼い頃撮った写真と良く似た笑顔があった。きっと、その笑顔には、希とゆいの想い、希の両親が込めた想いが詰まっていたのだろう。


(私たちの分まで、希たちが幸せに、笑顔になれますように。)

そして今日も3人は暖かい日差しの中、
あのアイスクリーム屋に向かって歩きだした。






☆END☆