天使の贈り物 






『ねぇ、お兄ちゃん……。

 お兄ちゃんは、
 今のそーすけさんのこと好きに慣れる?』




私の中の騎士(ナイト)だったお兄ちゃん。




お兄ちゃんとは、いっぱいいっぱい
喧嘩もしたはずなのに……
今、私に残されたお兄ちゃんの記憶は
私をいっぱい守ってくれた、
優しくて力強いお兄ちゃんばかり。



だから……
そんなお兄ちゃんだったら、
今のそーすけさんを
怒ってくれるんじゃないかなって?



『俺の妹を泣かせるな』って。




そんな気がして……。


お兄ちゃんが、そう言ってくれたら
未来が変わるような気がして。




ただ……そう思うだけだけど、
やっぱり……
天国に旅立った人って特別なんだよ。






だから……
そーすけさんにとっても、
そんな特別な人と、
私は向き合わないといけない。





そんな時間が……苦しくて、
怖くて……逃げ出してるだけ。




『貴女なんかに、
 奏介を渡せないよ』って
冷たい声が聞こえてくる気がして。





怖いから……
勝手に憎むの。



怖いから、
貴女に責任を押し付けてるの。





貴女がここに居ないから、
そーすけさんは、
私を見てくれないって……
貴女を蔑んで、貶めて……。