「あれ…堀田くんと彩ちゃん?」

「あの…なんで私たちのこと知ってるですか…?」

2人同時に言う

「え!?彩ちゃん忘れたの?小学生の時まで一緒の教室だっだよね!?

そして、海斗君だよね!!

前、ずいぶん前の大会であったよねー!

前、会ったときより背伸びた?」

そんな感じて練習ホールの廊下ではなしている

練習では厳しいが普段は優しい白川さん

全体的によい環境で過ごすことを考えるとわくわくしてくる

あとは、勉強のこと

ここは専門学校だから一日でも休んだら授業の遅れが大変なことになる

体調管理、は気をつけなきゃ

不安と期待が入り交じった暖かな新生活が始まった



それから、祐介君のこと

私たちは付き合っている訳じゃない

春に言われたっけ
「祐介君と彩ってお似合いだねー」って


確かに私は祐介君の近くに来た

一緒に居ても楽しい…

けど、よくよく考えてみると私、なんの肩書きもない大学生だよ?

それに対して祐介君は…

サッカー選手

それも、何度も代表に選ばれている人

みんなに必要とされている人…

私はただの楽しい友達であって…

私のことはどんな風に感じてる?