実はこの間に

ひとつだけ

変化があった

それは、夏子ちゃんと啓介
君の関係

夏子ちゃんは啓介君が好き

片思い

まだ、啓介君は

そんな2人にある話がでてきた

この時期は、進路で誰もが
悩む時期

そんな、ある時

啓介君と夏子に

競技ダンスを海外でやって
みないかと話が来たらしい…

いわゆる留学って形に

なるみたい

スクール内では

喜びの声が聞こえる

ただ…最近、ここ2、3日かな…夏子ちゃんと
啓介君の様子がおかしい

練習には支障はないけどとりあえず目を合わせない


心配になった私は

事情を聞くことになった

「啓介君となにかあった…?」

「私は海外なんな行きたくない…」

「え!?」

「私、日本に残って家のお
店を手伝いたいの!」

そう、夏子ちゃんの家は

ダンス用品店の家、だから
日本に残り家を継ぎたい

とか…

「じゃあ啓介君はどうする
の?」

「…私以外の現地の人と組
んでって…言っちゃった…
啓介君はうまいから大丈夫
だって…それから、ダンス
以外のことは話してくれな
くなっちゃった」

泣きそうになる

「返事はいつだすの?」

「来年の年明けかな…」

「夏子…夏子はダンスが好
き?」

「え…もちろん好きだよ?
私ね、ダンス用品店を受け
継いで、その間に衣装も作
ってみたいの」

と話していた

「けど……」

「けど?」

「本当は…海外で挑戦した
いって気持ちもある…もし
、私が行かないで啓介君は
やっていけるかなって…」