「ねぇ…彩?時間ある?」
何かを頼むように話してく
る夏子ちゃん

「別に…いいけど?時間、
大丈夫なの!?」

わたしと夏子ちゃんは近く
のカフェに寄ることにした
「話って何?」

「たぶん…嫌って言われる
と思うけど…競技ダンスに
戻ってきて!!彩!」

「…へ?」

私は呆然と話を聞く

一瞬、頭が真っ白になった
「なんでいまさら…」

私は答える

とりあえずこれだけには触
れたくない

「実はね…実はね…」

泣きそうになる夏子

「分かったから聞くから…」

話によると堀田 海斗(ホッタカイト)

君という子がスクールに見
学にきたらしい

ところが女子が1人少なくて

困ってるとか

今は別のスクールにいるみたいで

うちらの住んでいる

町に10月頃に引っ越してく
るとか

それで、夏子のダンススク
ールに訪ねてきたみたい

まだ、入学は決まっていないが

人数のことを考えたら

困ってるらしい…

「そこでなんで私なの?」
「えー彩だって競技ダンス
好きでしょ?それに…アイ
ツもういないし」

「えっ?いないの」

「やめた、やめた、本人じ
ゃなくて親がやめますから
〜って来ただよ彩を捨てたのに」

「もういいよ…そのことは…」

「えーじゃあ練習だけでも
!!お願い!!」

さすがに、ここまで来ると…

「じゃあ…しばらく考えるわ…」

「えーホント!?じゃあ分か
った連絡先教えるね!!」
喜ぶ夏子

「きっとみんなも喜ぶよー♪」