もうすぐ、ホテルに着く

「あ…そうだ、君の名前は?」

「私ですか!?、山道彩です
今、高2の17です」

「俺は知ってると思うけど
田中祐介!君より3つ上だけどね」

「あ…もうすぐ着きますよ」

私はこれでお別れだと思っ
てたけど…

「ねぇ…今度、今日のお礼
させてくれないかな…?」
「え…?私、大したことし
てないですし…」

「こんな夜遅くに外に出し
てしまったしね。それに…
君ってどんな子かなーって
凄く思ってたからさー」

笑顔を見せてくれた田中さん

「…」
私は凄く悩んだ…

本当にこの人のこと信用し
ていいのかなって

有名だから、サッカー選手
だからどうのこうのじゃなくて

ただ人として裏切られるこ
とが不安だった