「はい、そうです。
おせんべいです。」
うつむく。
そうしないと、ドキドキしてしまうから。




「タメでいいから。」
「ありがとうございま…は!
ありがとう…」




「どーぞ。」
差し出すと優しく笑ってもらってくれた。
「あの、あなたは誰?」
「秘密。いつか教えてあげる。」