「はー、はー、はー、けほっけほっ!」
走り過ぎて、息が乱れすぎ。
ていうかむせた。
朝礼には間に合わなかったけれど、授業には間に合った。
一安心だ。




寝坊したあたしが悪いけれど、母、何をしている!!
起こしてくれても良かったのにー!
それに、目覚ましセットしてくれてても!!




「お、おはよ…」
机に倒れこむあたしに、ららちゃんが話しかける。
「莉緒ちゃん、走ったんだね…」
「寝坊してー、8:00に起きてー、ひたすら走ったー。」
間延びした返事をする。