【翔side】
高校に着くとクラス分けが貼ってある掲示板を見に行った叶愛の後をついて行った。
叶愛は身長がちっちゃいから掲示板が見えなくて、ジャンプしたり背伸びしたりして頑張っていたがやはり見えないようだった。
可愛いやつ……
一生懸命頑張っている叶愛をみてそんなことを思いながら叶愛のもとへ向かった。
叶愛にクラス分けを教えてと頼まれた俺は叶愛と俺の名前を探した。
すると、俺と叶愛は同じ1組だった。
叶愛と一緒だとわかった俺は叶愛に
「はいはい。えっーと、叶愛は……ゲッ俺と同じ1組だし。また毎日お前の顔見なきゃなんねーのかよ。」
なんてことを言ったけど、内心はめちゃくちゃ嬉しかった。
すると、そこに叶愛の親友の由美が来た。しかも、由美も同じ1組らしい。
叶愛は喜んでるけど、俺は全然嬉しくなかった。なぜかこいつは俺が叶愛のことを好きなのを知っているのだ…。
由美が俺に
「よかったわねぇ。一緒のクラスになれて。でも、そんなひどいことばっかり言ってると叶愛に嫌われるわよ。ただでさえ、叶愛は可愛くてモテるんだから。」
なーんてことを耳打ちしてきた。
「そんくらいわかってるよ。」
「どーかしらね。ふふ…w」
そんなことをいいながら、由美は叶愛のもとへ行ってしまった。
やっぱり、俺はこいつが苦手だ。
まぁ、叶愛と同じクラスになれただけでもよかった。
そんなことを思いながら叶愛と由美のあとから教室へとむかった。