【叶愛side】
「いってきまーす!」
「はい。行ってらっしゃい。」
今日から高校生のわたしは朝からルンルン♪気分で学校に向かう。
そんなルンルン♪気分を破壊するかのように現れたのは…
「朝からニヤニヤしてきもいんだよ。吐き気がするわっ…。」
と言ってきた、隣の家に住む幼馴染みの翔だった。
翔は頭がいいからもっとレベルの高い高校に行けたはずなのになぜかわたしと同じ高校に行くのだ。
「きもくて結構ですー!見たくないならついてこないでくださーい。」
「ついて行ってねーよ!同じ高校なんだからしょーがねーだろ。仕方ねーから、俺様が一緒に行ってやるよ!」
「結構です。」
「けっ、可愛げの無いやつ。」
そんなつまらない言い合いをするのが日課のようになっているわたし達。
もう、こいつなんて放っておこう…
そう思ってわたしは高校まで無言で歩いた。
後ろでなんかゴニョゴニョ言ってる人がいるけど気にしない!
だって、今日から夢の高校生活が始まるんだから!