「サキってさ、地元どこ?」
マヒロさんがチョコを頬張りながらあたしに尋ねる。
あたし達は二人でチョコを食べながら他愛ない話をしていた。
目の前にはマヒロさんが淹れてくれたコーヒーが白い湯気を立ち昇らせている。
「長野です。やっぱこっちじゃないってバレました?」
「ん。言葉でね」
あたし達が住んでいるのは大阪。
当たり前だけど、周りはみんな関西弁だ。
専門学校に入る時にこっちにやってきたから、もうすぐ2年になるものの、未だ関西弁はマスターできない。
たまにそれっぽい言葉を使ってみても、イントネーションがおかしいみたいで、みんなが「きしょい~」なんて言ってからかうのだ。
「そういうマヒロさんだって……」
マヒロさんも関西弁を話さない。
「ん? オレ? 千葉」
「千葉なんですか? なんでわざわざこっちに?」
普通に考えてあっちの方が有名な大学がたくさんありそうだ。
関東の人がわざわざこちらの大学を選ぶことってめずらしいような気がする。
マヒロさんがチョコを頬張りながらあたしに尋ねる。
あたし達は二人でチョコを食べながら他愛ない話をしていた。
目の前にはマヒロさんが淹れてくれたコーヒーが白い湯気を立ち昇らせている。
「長野です。やっぱこっちじゃないってバレました?」
「ん。言葉でね」
あたし達が住んでいるのは大阪。
当たり前だけど、周りはみんな関西弁だ。
専門学校に入る時にこっちにやってきたから、もうすぐ2年になるものの、未だ関西弁はマスターできない。
たまにそれっぽい言葉を使ってみても、イントネーションがおかしいみたいで、みんなが「きしょい~」なんて言ってからかうのだ。
「そういうマヒロさんだって……」
マヒロさんも関西弁を話さない。
「ん? オレ? 千葉」
「千葉なんですか? なんでわざわざこっちに?」
普通に考えてあっちの方が有名な大学がたくさんありそうだ。
関東の人がわざわざこちらの大学を選ぶことってめずらしいような気がする。


