「湖?」 「うん」 かすかに聞こえる水の音。 それから湖面を渡る涼しい風が肌を撫でるようにあたし達の間を通り抜けていく。 「このへんでいいかな……」 そう呟いたあたしは、懐中電灯の灯りを消した。 途端に何も見えない闇に包まれる。 だけど、だんだん目が慣れてくる。 マヒロさんの腕をツンツンとつつく。 「顔、上に上げて……それから目を開けて?」 あたしの言う通りにしたマヒロさんの口から感嘆の声が漏れた。 「すげっ……」 空一面に広がる無数の星々。 都会では絶対に見られない光景に息を呑む。