ma cherie *マシェリ*


状況を察して体が大げさなぐらいガクガクと震える。


助けを求めなきゃ。

そう思うのに、なぜか声が出せない。



「ていうか、警戒心なさすぎじゃない? さすが田舎っ子はいいねー。純粋で」


口々にあたしをからかうような言葉を言う。


「泣きそうになってるよー」


「あはは。可愛いー」


「でも、オレが悪いんじゃないよ? オレ、無理に連れてきたわけじゃないでしょ? キミが自分で来たんでしょ?」


ギュッと唇をかみ締めた。

たしかにそうだ。

マヒロさんにあれほど注意されたのに、なんであの場を動いてしまったんだろう……。


そう思った瞬間、力強く腕を引っ張られた。


金髪の男が後部座席のドアを開ける。


あたしの体は引きずられる。


「やっ……やめて……」