オレは顔を近づけて、彼女の唇にオレの唇を重ねた。


チュッて、ガキがやるみたいな触れるだけの軽いキス。


「な……な……な……」


彼女は何か言いたげに口をパクパクさせたかと思ったら、まさにずざざざざざって、感じで部屋の隅に逃げた。


お前は季節外れのゴキブリかっつの!


そして……

「なっ。何するんでうjkら!」

って、最後の方言えてないし……。


「何って? エッチしにきたんでしょ?」


オレはいけしゃーしゃーと答えてやった。


「ちっちっちっ違います!」


サキは真っ赤な顔して否定する。


「あれ? 違うの?」


うーん。

まさか部屋まで簡単についてきて、ここで拒否られるとは……。

まさに予想外だ。



「信じられない。まままま……マヒロさんて、誰とでもこういうことやっちゃうんですか?」