その日のオレのテンションは尋常じゃなかった。

最初からありえないぐらいのペースでがんがん飲みまくった。


そして案の定、あっけなく酔いつぶれた。


うっすらとした記憶の中おぼえているのは、王様ゲームで望月と2番の女の子がチュウしてたのと……
(その時の王様はもちろんオレ様)

それから、お相手の女の子達が全員やたらとメイクが濃かったことと……


酒に強かったこと。



それぐらいかな。




――そして今に至るってわけ。



ぶるっ……。

オレは寒くもないのに身震いした。


さっきのベッドの上の女の顔が脳裏にちらついて、慌てて掻き消す。


気が付くと電車は、オレの降りる駅に着いていた。