誰かが、私の前で止まった。 顔を上げると 中村君だった。 「どうした!?」 と 驚いた顔で聞かれ、 「なんでもない」 というと、 腕を掴まれ 連れ出された。 川辺までくると 中村君は、掴んでいた手を離し 私の指を見て 驚いた。