大好きでした


姫城さんのケガにはすぐに


気付くのに、私の指から


血が出てるのには


気づきもしないんだね・・・。


わかっていたこと。


わかっていても、つらかった。


さっきの私の告白が


なかったもののように


された気がしたから。


視界がぼやける。


頬に手を当てると


濡れていた。