笑うことをやめ私の肩をつかみ目を合わせてくるくろ。
そして凄い良い笑顔を浮かべたかとおもうと。

「友達だよね....?」

こてんと首を倒した。

私がこんなことを思うのはどうかと思うが、この距離はつい先日までストーカー同然扱いだった友達にするには近すぎやしないだろうか。

そう思いつつもくろを目の前に私がそんなこと言えるわけがない。

「友達....デス。」

「うん。
やっぱり友達だよね。
じゃあこれからもお話したって大丈夫だよね。」


.......なにその理屈.....。

きゅん。
今確実にこの効果音が頭で鳴った。

「またお話しようね、おねーさん。」



........おねーさん。


なにそれ。

初めて言われた、そんな呼び方。


ずきゅん。
さっきよりも大きな効果音が頭に鳴り響いた。間違いない。



「聞いてる?」


「はいっ!聞いてます!」


「そう?」

「はい。」

少し膨れているのか納得の言ってない顔に声色。

「可愛い...」

思わず漏れた声にくろは。

「可愛いのはおねーさんでしょ?」

きょとんとした顔で事も無げにそう言った。
そんなに当たり前のように言われたって
可愛いなんて、 本当に今の私には不釣り合いだ。


何年も言われてない。

それもこんなに若い子に言われるなんて天変地異だ。
しかもただの若い子じゃない。
こんなに美しいくろに、言われている。


そう認識した瞬間。
全身が沸騰したように熱を帯びた。