ガタッと
音がしたから、
光が立ったって見なくても分かった。
片付けるのかな?
そう思ったら
さっきより間近に声がした。
「くろ。」
光に呼ばれて無視なんかできない。
「....何?」
うわ、思ったより、
泣きそうな声...。
どんだけメンタル弱いの僕。
「玄斗。」
久しぶりに呼ばれた名前にびくりとする。
それに...
凄い、優しい声。
いつも光の声は優しいけど、
もはや女神級だ。
光は僕がこの声に弱いって知っている。
名前呼びに弱いって、知っている。
上目遣いも、
袖をくいっとひっぱるのも、
那都が例えあざといって
言っても、僕は騙されても良いくらい、
好きだ。
だから、ぽつりぽつりと
口から言葉が零れた。


