自分でも熱いと思う炎を撒き散らし、

階段を駆ける。

あー、ツイてないな。

テロだなんて。しかも、能力者だなんて。

あいつ、大丈夫かな。

チームメイトの健斗が戦う姿を想像する。

ーーーーーないな。無理だ。

「莉子、健斗君無事かな。

負けて泣いてそう......。

............さすがに死んではないよね?」

「案外、隠れてるんじゃないかなー。」

と言うと、チームメイトで友人の真奈は

ホッとした顔つきになる。

チームメイトに何かあったら、

成績に響くしねーー。 うん。