「つかさー、俺らAクラスだったー!」
そう言いながら戻ってきた憂はクラス分けを見てきたらしい。
別に見てこなくても俺らがAクラスなのはわかりきっていたことだ。
星凌は入試の順位でクラス分けが決まる。
1位から30位までがAクラス
31位から60位までがBクラス…
と、なんとも分かりやすい学校だ。
あーだこーだ言っている憂を引きずって教室へと向かった。
ガラガラッ
教室のドアを開けると一斉に集まる視線。
今までワイワイと話していた声は消えてその代わりにヒソヒソとした話し声が聞こえてきた。
…はぁ。
俺はこの空気が嫌いだ。
そしてこの空気を作り出す張本人。

