結愛は俺を見上げ、肩の力を抜いた
「もうこの話はやめよう…実際お互い関係ない話だし、言い合っても意味ないよ…
一緒に帰ろう?」
そう淋しそうに笑う結愛
「ごめん。行こう」
俺らは駅にむかって歩き出す
「末永って女の子苦手なの⁇」
歩きながら急にしてきた質問
俺は首を傾けた
「別に…苦手ではねえけど、別に会えて話すこともないし。話しかけられれば話すけど。」
「女の子に興味ないの?やっぱり男の子を好きになるの?でも、俊介取られちゃったね?」
そうふざけて笑う結愛
「な訳ねえだろ。俺は女が好きだ!」
「うっわ〜なんかその言い方やだー。」
笑う結愛の横顔を見てやっぱり笑った顔が好きだって思った
俺の気持ちを押し付けることであんな淋しそうな顔をするなら、いっそ隠していた方がいいのかも
でも、他の奴には取られたくない
「じゃあさ学校のなかで告白されたら付き合ってもいいかな〜っていう人っている?」
「あぁ、いる。かな…」
そんな言葉に少し喜んですこし悲しむ結愛
なにを考えているんだろう
あっという間に駅についてしまう
結愛は俺の方を向き、何か言いたそうな顔をする
「じゃあな、気をつけろよ?」
そう結愛の頭をぽんっと撫でる
それでもなかなか動こうとしない結愛
「あのさ…もうちょっとだけ一緒にいたいな…。だってほら、今日ずっと言い合いしかしてないし…まだ帰りたくない。」
そう俺を見上げる
そんな可愛い顔で見上げられたら俺どうしたらいいんだよ…
「あぁ、今からちょっと…」
今日は妹を幼稚園に迎えに行くように親に頼まれていた
俺はそれを思い出し、困った顔をする
「あ、予定あるよね…急にごめんね?バイバイ!」
淋しそうな顔
俺に背を向け、歩き出そうとする結愛の腕をつかんだ
「どうしたの?」
驚いた顔で振り向く結愛
俺は目を逸らした
「えっと、一緒にいたいんだけど、ちょっと用事付き合って?」
そう言うと結愛は不思議そうに頷いた

