「俺が頼まれたから俺がおくるんだよ!ほら、行くぞ」
そう言って、俺はあいつの手を無理やり引きながら歩いた
家を出て、無言でどんどん進む
少し歩いたところであいつが立ち止まり引き止めた
「ねえ!面倒ならいいから。」
そう俯くあいつ
「面倒じゃねえし。さっさと行くぞ」
そう、歩き出そうとするけどあいつは歩かない
顔を見ると今にも泣きそうな目
「何で怒ってんのよ。そんな嫌ならほっとけばいいじゃん。シュウジくんの方が優しくしてくれる」
そう呟く
俺はなんとも言えない気持ちになり、あいつの手を離した
「なんだよシュウジシュウジって!へらへら連絡先交換しやがって。
あいつがいいなら戻って一緒に帰ってもらえば」
何でこんなことしか言えないんだ
本当はシュウジに取られるのが怖くて
結愛が他の男に心を開いて笑顔を見せるのが嫌で
一人でイライラして
結愛に当たって
本当ばかみてえ
俺は結愛をおいて歩き出そうとすると
「あんただって女の子に囲まれて、チヤホヤされてヘラヘラしてたくせに!アドレスだってみんなに聞かれて、嬉しそうだったし…」
そう叫ぶ結愛
俺は結愛のところに戻り、見下ろす
淋しそうな顔
あんなに笑顔が見たいって前まで思ってたのに
悲しい顔をさせてるのは俺のせいだ
俺は結愛の頭に手を乗せる
「別に嬉しくねえよ…」

