「お前が俊介と二人で勉強するとか言うから」






私に背を向けて歩き出す




「え?末永も勉強したかった?」





「もー、違くて…まったく…お前って俺らに気を許してからっつか、警戒心を取ってからふわふわしすぎ!」





私怒られてる?
私は俯き口を尖らせた




「ごめん…」






そう呟くと末永は呆れながらの方に戻ってくる





「違くて!別にそれはいいことなんだけど…よくないこともあるの!」





「どういう意味?」







「俺もわかんねーよ!」





そう叫び自分の頭をくしゃくしゃとする末永





「変なの!」






私はそう言って末永のくしゃくしゃな髪の毛をぽんぽんっと直してあげた






そんな私のでをガシッとつかむ末永






私のことをまっすぐと見ている






ドクンッと波打つ心臓





少し沈黙が流れたあと、末永はぱっと私の腕を離し、また私に背を向けて歩き出す





「ったく。俊介の言ってることも間違ってねえかも!」




「⁇」






「二人きりになったら、どうなるかわかんねえ…」






そんな言葉をさりげなく言い、屋上から出ていこうとする






私は末永に駆け寄り、後ろからガシッと抱きついた






「っんな‼」




驚く末永




私は末永を見上げる




「私だって!襲っちゃうんだから!…なんちゃって?」





そう笑いながら末永の体を離した





「授業始まっちゃったし、終わるまで一緒に時間つぶしてよ?」








そう末永の腕を引っ張った





「お前全然わかってねえな…」





そうボヤきながら私に従い、屋上に残った






そしていつものようにコロンッと寝転がり…空を見上げた