末永のことは置いといて
本当に葵と俊介がうまくいってよかった!




葵の幸せそうな顔を見ていると私までふわふわと暖かい気持ちになった





「結愛と末永はいつかな〜?」





そう笑いながら言ってるけど私は笑えない




「もう無理そう…だって末永ぜんぜん興味なさそうだし…なんかこのまま突っ走ったら当たって砕けそう…」





少し距離をおいた方がもしかしたら意識してくれたりするのかな…?





なんて思う





「まあ、ゆっくりでいいんじゃない?私と俊介も今更付き合ったんだしさ?」




そう私を励ます葵





私は小さく頷いた






橘さんちにつき、私はトイレに行くことにした





私が入ろうとしたらバタンっと誰かが出て来た





橘さんだ






橘さんは私の顔をじっと見て目を逸らす





「今日……マジで迷惑だった…。けど、意外と楽しかった。
一人じゃない誕生日なんていつぶりだろう…
毎年来年は一緒にって言われ続けてたけど、結局仕事で一人ぼっちだったから。


ありがとう…」






そんな言葉に私は微笑んだ





「おめでとう。マリカ。そしてこれからも宜しく。」





橘さんは口を尖らせ、俯く





「勝手に名前で呼ばないで!まだあんたのこと許してないんだから!」




「マリカはもう友達だよ!

不器用なだけなんだよね?もっとやさしくなれるよ。一緒に新しい道を見つけよう?


お互い腐ってたじゃん?」





そう笑うとマリカは目を見開く




「ちょっと!一緒にしないでよね!」




「一緒だもん!」





私は笑い、トイレにはいった





また友達が増えました