もちろん橘さんは末永をひいき
「末永くんここ座って?」と、橘さんの隣の席に誘導する
「みんなもそこらへん勝手に座っていいからね?」
私たちは広々とした部屋を見渡した
「すごーい。お城みたい…結愛の家もこんな感じだったの?」
私は頷く
広い部屋に
シェフが持ってしてくれるご馳走
優しい家政婦さん
すごく懐かしい気持ちになって
寂しさが襲った
葵は心配そうに私の顔を覗き込む
「ごめん、変な事いって…」
私は笑顔を作り、葵の頭をよしよしっと撫でた
「大丈夫!今は葵が一緒にいるもん」
葵も嬉しそうに笑った
なんだかんだみんなワイワイ騒いで
橘さんも楽しそう
少し安心した

