授業中、何故か不機嫌な末永



私と目もあわせようとしない



何と無くもやもやする




休み時間何故か変な沈黙
そんな中教室では橘さんの声が響いた





「明日は〜、ママとパパがわざわざ私のために帰国して盛大にパーティしてくれるの!」





「え〜いいな〜プレゼントとか豪華なんだろうな〜?」




「本当羨ましい!」




「私も橘さんの家の子になりたーい」




そんな女子の声が聞こえてきた





輪の中にいる橘さんは満面の笑みでみんなを見渡す





どうやら橘さんは明日誕生日らしい




パッと橘さんと目が合うとめをそらされた





あれから橘さんだけは私のことはやっぱり気に食わないらしく、目も合わせてくれない





あれだけのことがあれば当たり前だと思うけど、何だかもやもやする





モヤモヤがいっぱいだ





私は教室を出て、屋上へ向かった




暖かい日差しを浴びながら考えた





今までのこと、ちゃんと謝った方がいいのか





でも無理に関わるのは良くない気もする





こんなに人がいれば相性があわない人が何人かいるのは当たり前だ






そう考えているとガチャっと屋上のドアがあいた