さっきまで話題を考えないとって何だか気まずかったけど、だんだんと気持ちが落ち着く




何も離さなくても何だかこのら空気感が心地よい




結愛は俺の手を引き、立ち上がる





「お散歩しよ?」



俺も立ち上がり、公園をゆっくり歩いた





手は繋いだまま




「ねえ?末永?」





嬉しそうに見上げる結愛




「ん?」




目を向けると少しまた顔が赤くなる




「私たち周りから見たらカップルに見えるかな⁇」





なんでそんな嬉しそうにいうんだよ





「見えるかもな…手、繋いでるし。つうか恋人ごっこしてるんだし」





この恋人ごっこずっとつっ気ばいいのに
なんて一人で思う





「そっか!あ、そう言えば私末永に言ってないことが…」





「何?」





「夏休みからバイト始めるって言ったじゃん?あれ、モデルなんだ。桜山さんが一度やってみたら?って」






そんな言葉に何だか複雑な気持ち




「へぇ、」




そうらわざとそっけなくしてしまう




「ま、末永にはどうでもいいことか!モデルって言っても急に雑誌に載ったりとかはしないとおもうんだけど、、何するか全然想像できない」






不安そうな結愛




応援してあげればいい話なんだけど、それが素直にできない





もし雑誌とかに載ったらみんなに知られるってことだろ⁇




隠れたファンとかできたりするんじゃねえの?




何かムカつく





「あ、あと…終業式の日私引っ越すんだ…」





そんな言葉目を見開く




「はあ?」





「ていっても、転校とかはないよ⁇桜山さんがもってるマンションを貸してもらうの。

でも、桜山との体の関係はもうないから…」






そうおれの顔を見る




「あぁ、大丈夫だよ。わかってるから」




そんな言葉に結愛は安心した表情をつくる






「まだ俊介とか葵にはいえてないんだけどね?末永が一番最初!今までもそうだったよね?大切な話は末永にはじめに話してた」




「それも友達だから?」





俺のそんな問いに寂しそうに頷く