末永の怒った顔はだんだんとなくなっていく
「ごめんね?急に私どうしたんだろ?」
そうとぼけて見た
「そのメモ用紙大切なものなんだね?」
笑顔を作る
末永はメモをもう一度取り出し、見返した
「あぁ、これか。」
そう言ってまたしまう。
「なになに?さっき言ってた女の子にもらったの??末永モテモテだね?」
そうはしゃいだフリ
末永は顔を赤くして目を逸らす
「ち、ちげーから!」
「何がちがうのよー?ねえ!メールしてみなよ?いいこかもしれないじゃん?」
本当はして欲しくないくせに。
「あ?しねーよ。別にはなすこともないし。」
そう口を尖らせる末永
「もったいないな〜。末永も彼女できるチャンスじゃん?だから彼女できないんだよー?」
そう笑うと末永は私をじっと見る
そしてまた目を逸らす
「別にいいだろ??お前だってそんな急に怒ったり笑ったりしたら彼氏なんてできないからな〜?」
「ひどーい!」
笑い合う二人
これでいい。
こうすればずっと笑顔でいれる
もう少し私の気持ち隠しておこう。