教室に戻ってからも橘さんをちらっとみると何事もなかったかのように周りの人と話していた




先生が入ってきて、それと同時に末永と俊介が息を切らせながら帰ってきた




私の隣の席に座り、教科書とかを用意する末永




私は無意識のうちにじーっと眺めていた






そうすると末永はその視線に気づいたのか私の方に目を向ける





「なんだよ？」






私の顔を見る





葵と俊介に気持ちを打ち明けてから初めて会う末永





何だか変に意識しちゃって私は目を逸らした





「何でもない。どこ言ってたの？」





「学食‼」





やっぱなんかそっけない気がする
そんなもんなのかな？




「一人で食べてたんだ？お弁当ないならみんなで一緒に行ったのに」





末永も私から顔を背ける




「教室でいちゃついてるやつがいたし。」





冷たい声




「え？誰？」





末永はため息をつき私の方を見た






「お前だよ！お前と俊介！」





そんな言葉にはっと思い出した