「何でよ!!いつもわがままなんて言ってないじゃん!!だから明日だけはお願い!!」
「そんなのいらない!!プレゼントもごちそうもそんなのいらない。。ただ私はパパとママと過ごしたいだけなのに」
「ちょ、ママ??」
電話は切れたようだチャイムが鳴り、私は出て行かなくちゃいけない状態に
私は恐る恐るドアを開け、個室を出ると鏡越しにばちっと橘さんと目があった
橘さんの頬には涙が流れていた
私は戸惑い、目を反らした
「何よ??笑えば??このことみんなにばらせば??きっとみんな笑うわ。
誕生日に子供をほっておく親。いつも仕事が一番の親。物を与えれば黙ると思ってる親。あんなにみんなに自慢してたのに笑えるでしょ??」
私は何も言わず首を横に振った
「ふん。急にいい子ぶっちゃって。過去は変えられないのよ??」
そう笑う橘さん
私は橘さんをまっすぐ見つめた
「過去は変えられない。でも未来は選べるの。今から
私は変わりたい。消せない過去を、罪を背負って。また新しい未来を、今度は失敗しないように歩きたい。
あなたも、どう??」
そんな私の言葉に橘さんは目を背けた
「ばかばかしい…あんたと一緒にしないでよ」
そう言って私を置いてトイレを出て行った