「でも高校に入って少ししてからすぐに気づいた。蓮君に好きな人ができたって…今まで近くでずっと見てたんだからわかるの。蓮君の表情とか、行動とか、目線とか、、、誰のことが好きなのかもすぐにわかった。
それで私焦ったの。蓮君が誰かのものになっちゃうって。で、そんな時昨日の今日のニュースを見て今しかないって思った。
今、この状況をチャンスだと思っちゃだめ??じゃなきゃこのまま何も変わらないから…
周りの目を気にして、相手の返事に怖がって、うじうじ自分の気持ちも面と向かって言えないような人たちに空気読めなんて言われたくない!!
私は自分の気持ちに素直に行動しただけなの!!その何がわるいのよ!!」
そう泣き叫ぶあかね
茜は泣きながら俺を見る
「何か言いなさいよ。こんなこと言わせといて何も言わないわけ??私のこと好きなのか嫌いなのか、付き合えるのか付き合えないのかはっきり言ってよ!!」
俺は一度目を瞑り一息置いた
「あかね、俺あかねのこと好きだよ。だけどそれは友達としての好きで、それ以上にはならない。あかねとは付き合えない。ごめん
でも、嬉しかった。こんなにまっすぐ気持ちを伝えられたのなんて初めてだ。ありがとう」
茜は大きく深呼吸をし、息を整える
「はあ…すっきりした…。で、蓮君の好きな人は誰なの??今ここで教えてよ。私だって教えたんだから!!」
そう優しく笑うあかね
俺は結愛のほうに体を向けまっすぐ見る
結愛は不安そうな顔で俺を見る

