考え中(ポーカーフェイスの続編です)

「あかね、空気読もうよ」




そうあかねの顔を覗き込む篠原




「空気読もうよって…何よそれ…」





茜のそんな震える小さな声が微かに聞こえた




「あかね??どうしたの??」




篠原は心配そうにあかねを見る






茜は篠原の手を振り払う






そして顔を上げる
目には今にも溢れそうなくらい涙がたまっていた





「私だって…私だって!!蓮君のことずっと前から好きだった…!!」






そんな言葉に部屋は静まり返る





茜は俺をまっすぐ見る





「中学の入学式の時、初めて蓮君のこと見た時からずっと好きだった…でも私だけじゃない…蓮君が好きな人なんて沢山いて、みんなの末永君とか意味わからないこと言いだした子がいて、空気を読んで告白はずっとしなかった…


蓮君はずっと女子には興味なさそうだったし、他の子よりもちょっと仲が良かったり、他の子とは違う呼び方で呼んでみたり、それだけでいいやって思ってた…」