結愛の家につき、手分けをして準備をする
その間にも一切目を合わせようとしないあいつ
あぁ、もうダメってことか
どうせこの男のほうがいいんだろ?
つうかもう付き合ってたりして
「としくん!!冷蔵庫の中からお茶出して??」
「あぁ!これ??」
「うん!!ありがとう!!」
あいつの笑顔
今日で初めて見たかもこんな楽しそうな顔
一通り準備が終わり、みんなテーブルを囲んで座る
結愛とあの男が隣同士で座っているだけでイライラする
「あ、お箸なかったね??ちょっと待ってて?」
そういってキッチンから箸を持ってくる
みんなに割り箸を一個ずつ配る
一瞬ためらって俺にも割り箸を手渡す
そしてあの男には家用の箸を渡す
そんな箸を見て思い出した
これは末永専用ね?
そう言ってあの時買っていた
そんなことももう覚えてるわけないか

