「わりい、俊介!これからあかねの買い物に付き合わねえといけなった。」
不思議そうな顔をする俊介
「あかね??ま、いいか!!葵も暇だから待ってたって急に連絡入ってたしちょうどいいわ!!」
俺らは体育館の前に向かうとちょうど二人が一緒に待っていた
篠原と目があい、少し気まずい空気が流れる
「ごめんあかね、待った?」
「ううん?全然!!」
そんな俺らのやり取りをじっと見る篠原
「ふ~ん!!あかねが待ってたの末永だったんだ??」
「うん!!約束してて!!」
なんだかすごく嬉しそうなあかねと
不機嫌な篠原
「そっか~!!二人っきりでデートでも行くの??」
わざとらしい口調で俺の目を見て話す篠原
目は笑ってない
「モテる男っていいわね~??あ、結愛もそう言えば今頃デートだっけ??今日付き合っちゃったりして!!そしたらみんなでお祝いしようね??ね??末永!!」
篠原の目力がより強くなる
「うん!みんなでお祝いしよう??じゃ、蓮君行こう??あおちゃんと俊介バイバイ!!」
呑気なあかねは俺の腕を引っ張り、歩いて行こうとする
「あ!!!!蓮!!!!俺らも暇だし一緒についてくわ!!」
俊介の声に止められ、振り向く
俊介は俺に目で何か合図を送る
「あ、あぁ…せっかくだしみんなで行くか!!」
「え…あ、そうだね…!!」
あかねも頷く

