教室を出て行く二人の背中をただ見ているだけの俺





俺は自分の荷物を持ち、学食へ向かった





学食に行くと俺に気づき、俊介が手を上げて合図を送ってくる






俺は俊介のいるテーブルに荷物を置き、バタンと椅子に体を預けた






「遅かったじゃん!!つうか、まさかまだ不機嫌??いい加減機嫌直せよな~!!あんな記事気にすんなって!!」




そう呆れながら俺を見る俊介





俺はため息をつき、頭を抱えた





「キスされた…」






そう呟くと一瞬沈黙が流れる





「は…??」







俊介の目は点





「東城があの花火男にだろ??」





そんなとぼけたことを言う俊介





「俺があいつに!!」





そんなに目を見開く俊介




「ええええ!!お前ら教室で何ハレンチなことしてんだよ!!遅いと思ったらそんなことしてたのかよ!!」






そんな呑気な俊介の言葉に俺はまたため息をつく






「俺、どうしたらよかったんだよ…」





そんな言葉に今度は俊介がため息をつく