「え?軽いって?」
私は無理やり笑って聞き返す
「軽いよ。昨日も他の奴と簡単にこういうことしたんだよな??・・・キスくらいじゃなんともないんだよな?そうだよな、今までそういうことしてきたんだからこれくらい何も思わねえよな??」
一つ一つの言葉が胸に突き刺さる
間違ってないんだよ
末永が言っていること
何も間違っていない
でも末永だけには言われたくなかった
我慢していたものが壊れ、一気にあふれ出す
ぼろぼろと流れる涙
そんな汚い顔を見られたくなくて
両手で顔を覆いその場に崩れ落ちるように座り込んだ
「そうだよ…私数えきれないくらいの人とこういうことしてきたんだよ…大切にしてた初めてのキスだって、それ以上のことだって、知らない人たちが一瞬にして奪っていった
それからもうどうでもいいやって、、
どんな人と何をしても何も感じない
そう思い込まなきゃここまで来れなかったの!!!!!
ここまで生きれなかったの!!!!
末永はこれから自分の大好きな人と少しずつ、大切に経験していくんだろうね。
私だって好きでこうなったわけじゃいよ
私だって自分の好きな人と
ドキドキしながら
キスだってそれ以上だって経験したかった…」
」

