もう嫌われたかな




あんなに近かったのに





もう少しで届くって思ったのに





何でこんなに遠くなってしまったんだろう





何で嘘をついてしまったんだろう





何でモデルなんて始めたんだろう





どこから後悔していいのかわからなくて




自分の全てを否定してしまう。





私は保健室のベッドな中に潜りこみ、昨日のことを考える





そんな時、保健室のドアがあいた





足音は私の方へと近づいてくる






シャッと開くカーテン






私はパッと起き上がりカーテンの方をみると





葵だった





「結愛大丈夫⁇」





葵は心配そうに私に駆け寄る





「うん…」






「あ、末永だって期待した?ごめんね?」





そう冗談っぽく笑う
私は首を横にふる




「末永は来ないよ。私嫌われちゃったかな」





葵は私の頭をぽんぽんっと軽くなで、にっこりと笑う





「そんなんで嫌う男なんてちっぽけなやつだよ。末永はそんな人だと思う?」





私は首を横に振り、少し肩の力が抜ける





「葵、私に昨日のこと聞かないの?」






そんな質問に葵はわらう




「あぁ、あんなの信じないよ!だって私は週刊誌のカメラマンよりも結愛のこと知ってるし、近くにいるんだもん。

末永もきっと同じだよ。ただ、今はショック受けてるだけだよ。あいつ純粋だから」





そんな言葉に私は思わず笑ってしまう