「としくんは~…優しくていつも私のこと考えてくれて、、、」





私が言いながら考えていると急にグイッと体を引き寄せられる





としくんの胸の中にある私の顔





「ちょ、と、としくん??」





急なことすぎて私は何もできない




「俺じゃだめなの??結愛が一番つらいとき側にいてやれなかったこと悪いと思ってるし公開してる。


でもお前のこと諦めきれない。誰よりも結愛のこと大切にする自信あるよ。これからはもう離れたりしない。だから」





そんなとしくんの言葉が胸に突き刺さる





だけど私はとしくんの体を押し、離れた





「トシクンのこと好きだった。手をつないだり、キスだって初めてはとしくんがいいってあの頃は思ってた。

でも今は違うの。


私、としくんに抱きしめられてもドキドキしなかった。末永は隣にいるだけで笑顔を見るだけであんなにドキドキするのに。


私の好きは、もうとしくんじゃないんだよ」







そんな言葉にとしくんは表情を曇らせる




そしてもう一度私を引き寄せる





「やめ、やめて!んんッ」





頭の後ろに手をまわされ、唇に触れた
としくんの唇





キスされた





私は思いっきりとしくんを払いのけた
そして思いっきりビンタをする





「さいってー…」





目頭が熱くなり、一気に涙が溢れだす




私は荷物を持ち、車から出る





何も言わずに走って帰ろうとすると追いかけて私の腕を掴むとしくん




「待てって!!ごめん、」