思い出話に浸って、あっという間に時間はすぎた




あの頃ほんとうに私はとしくんのことが大好きで、




一緒にいるとドキドキして、




手を繋いだだけで舞い上がっていて





ファーストキスもとしくんのために大切にとっておいた




としくんも私のことを大切にしてくれて、、



そんな過去のことを思い出しながら、車の中、外を眺めた





こんなにも時間が経って
環境が変われば
人の気持ちってこんなにも変化するんだ





私の頭の中は末永でいっぱいで
としくんがどんなに近くにいても
どんなに優しくても
あの頃のようなドキドキはなくなっていた





「へ〜!こんなところに公園あるんだ!結構でかいな」



学校の近くの公園だ



「うん!よく学校帰りにここにあるクレープ屋さんいくの」






「へえ!ちょっとまだ時間あるしよってく?」






としくんは近くの路肩に車を止め、エンジンを切る




私は携帯の画面で時計を確認する
もう夕方でそろそろ末永の家に行きたい
できるならまた料理を教えてもらいたいから





「ん〜もうお腹いっぱいでクレープも食べれそうもないし、大丈夫だよ!明日も学校だしそろそろ帰ろうかな〜」





さりげなくそう言うととしくんは真剣な表情をして私を見る





「結愛さ、あいつのどんなところが好きなの?」





急に聞かれたそんな質問に戸惑う




「え、どこって。。ん〜…優しくて、純粋で、私が辛い時にいつもそばにいてくれた。ところかな…

なんかうまく言えないけど…」





としくんは少し考え、




「じゃあ俺のどこが好きだった⁇」