私の前に一台の車が止まる





「結愛!!お待たせ!!」





車の窓が開き、としくんの笑顔が見えた





私は車に乗り込み、車は出発した






車の中、少し沈黙が続き、流れている洋楽が耳に残る





「学校楽しい?」






さりげなく聞くトシクン




「楽しいよ!!この学校に来て本当によかった」





「ほんと変わってねえな!!」





としくんは私の荒れている時期は知らない
噂では聞いてたみたいだけど




「とりあえず飯食いながら話そうぜ?」




そう優しい笑顔




としくんもあの頃と何も変わっていない





穏やかで
優しくて
あのころは私の憧れで
大好きな人だった