「末永、ありがとう。さっき気使ってくれたんだよね」
二人で歩きながら教室に向かうとき私は笑って末永を見た
末永は私を見下ろしながら微笑む
「別に、気なんか使ってねえよ?俺は本当に今の方が楽しいの!お前もだろ?」
私は大きく頷いた
辛い過去も
自分の罪も
忘れては行けないこともたくさんある
でも今が一番楽しい
それは間違えなくて
そんな今があるから
都合のいいことだけ忘れてようとしている自分もいて
さっきみたいに忘れようとしてたことを引き出されると
すごく苦しくて
恥ずかしくて
自分の過去を隠したい
そう思う自分がいる
それでも世間は残酷だ
私が忘れたいことを
隠したいことを
面白く
時には残酷に
話をすり替えながら
噂はまわる
そんなことをモデルを始めた今、
感じている

