「覚えててくれてよかった!!まさかこんなところで会うとは思わなかったよ」
私に駆け寄りさわやかに笑うトシくん
トシくんとはあの事件以来連絡が取れなくなって、そのまま会っていなかった
「久しぶり…」
私は目を反らし、気まずい表情をした
そんな私の表情で察したのか、トシくんは真剣な表情をした
「ごめん…こんな何もなかったように話しかけて。あの時のこと、ちょっと話したいんだけど。少しだけ時間もらえる?」
私は目を反らした
「今更話すことなんてないよ…もう昔の話だし」
そう呟くと私の頭にポンっと手を乗せる
「そうだよな…でもお互い誤解してることとかあると思うし、こんなところで会えたんだからちょっとだけでいいから!!な?」
私の顔を覗き込むトシくん
私は小さく頷き、葵に駆け寄って家の鍵を渡した
「ごめんね??少しだけ話してから行くから先行ってて??勝手に入っていいからさ!!」
葵は鍵を受け取り頷いた
「分かった!!またあとでね??」
私がトシクンのもとに走って行こうとすると腕をグイッと掴まれた
見上げると真剣な表情の末永
「今更何を話すわけ??」
私は末永の目がまっすぐ見えない

