気づいたら俺は眠っていて結愛がモゾモゾと動いた時、パッと目が覚めた




目を開け、結愛を見下ろすとぱちっと目が合う




完全に目を覚ましている結愛





俺の腕の中で大人しく俺のことをずーっと見ている




「何で末永が一緒に寝てるの⁇」





そんな言葉に急に熱くなる





こいつ全然覚えてねえ





俺は勢いよく結愛から離れ、背を向ける




「ち、違う!お前が一緒がいいって言ったんだからな!」





「へ?私が?」




この女…
ほんと悪魔みたいな奴




「そうだよ!別に俺が勝手に入ったわけじゃないから!」




背を向けたままそうら叫ぶと結愛は背を向けて寝ている俺にピタッとくっつく





「そうだったの?だからいい夢見れたのかな?」




結愛の温もりが伝わる





俺だけドキドキして
こいつは余裕




なんかムカつく




ちょっとくらい意識しろよ





「ねえ、末永〜?私たちって友達…だよね?」





そんな言葉に苦しくなる





「あぁ、そうだよ!」



俺はそれだけ投げやりに言い捨て、起き上がり、部活の準備を始めた





こう言うことしてても友達は友達なんだもんな…




もし告白して
振られたら俺たちってどうなるんだろう





結愛とは付き合えない
そう確定してしまうのが怖くて





今の関係がとても心地よく感じてしまう





俺ってほんと女々しい。