「ったく、急にくるから部屋汚ねえけど、、」
そういいながら部屋に私をいれる
「急に来てゴメンね?それにお泊まりまでさせて貰って。きいちゃんにギュッてされたら帰りたくなくなっちゃって…
迷惑だよね」
そう末永を見ると末永は布団を運びながら話した
「なんだ、きいの為か。…別に、迷惑じゃねえよ。」
そう言って布団をパタンっと部屋においた
私はその布団を敷き、掛け布団も重ねた
末永は自分のベットにコロンっと寝転がる
私は末永のベッドに腰掛け、末永を見下ろす
ぱちっと目が合うけどすぐにそらされる
「末永髪の毛乾かさないの?風引いちゃうよ?」
末永の少し濡れた髪の毛に触れる
自分で触れときながらすごくドキドキする
「あ、あぁ。面倒だしいいや。」
「もう、私が乾かしてあげようか?」
そう末永を見ると末永は少し顔を赤くする
「だ、大丈夫だって!髪短いからすぐ乾くし!
ってか、なんか」
何かを言いかけながら私をまっすぐ見る
「ん?」
私は首を傾げ、末永を見下ろす
末永は私の腕を引っ張り、自分に引き寄せた
私は末永の胸のあたりに顔があって、ぎゅっと抱き締められる
一瞬の出来事すぎて抵抗できなかった
ふわっとお風呂上りのいい香りがする
何を言ったらいいのかわからなくて、
私は黙ったまま末永の胸の中にいた
ドキドキして、
末永もドキドキしてて
それはすごく伝わってきて
本当に今にも爆発しそう
「ご、ごめん…」
そう言って末永は私を離そうとするけど、私は末永の着ているTシャツをぎゅっと握った
「このままがいい」
そう言うと末永は私のことを優しく抱きしめた
「末永、いい匂いする。」
そう見上げると末永の顔は真っ赤だった
末永飛び出しそうなくらいの鼓動のおとがとてもここちよくて
ずっとこのままでいたい
そう思った
「俺が、もし俺が帰るなって行っても帰らなかった?」
落ち着いた末永の声が私の中で響く
「末永に言われたら…余計帰りたくなくなっちゃうよ…」
そう呟くと末永の腕の力が少しつよくなる
体温が伝わる
そんなとき
ガチャッと部屋のドアが開いた

